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第一生命HDが出向者による内部情報の無断持ち出しで前言翻し、グループ会社の再調査に着手

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第一生命HDと傘下生保は、出向者が内部情報を無断で持ち出していたことを一部の銀行に黙っていた(記者撮影)

第一生命保険が出向先の銀行などから内部情報を無断で持ち出していた問題で、親会社の第一生命ホールディングス(HD)が中心となって再調査に乗り出している。

この問題をめぐっては7月、日本生命保険で同様の不祥事が発覚。その際、第一生命は「昨年度に調査している。その結果を精査はするが、再調査の予定はない」としていた。

27代理店からの無断持ち出しを公表せず

第一生命が言う「昨年度の調査」とは、親会社である第一生命HDが2024年8月からグループ会社に対して複数回実施した内部調査のことだ。

第一生命HDは当時、東証グロース市場に上場する保険代理店アイリックコーポレーションに出向していた職員が、個人や法人顧客の情報を傘下のネオファースト生命保険などに漏洩していたと発表していた。

その後第一生命HDは、出向者へのヒアリング調査などを通じて、顧客情報だけでなく、競合生保の販売成績や競合商品の情報などについても、アイリックや肥後銀行などから無断で持ち出していたことを把握した。

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