物価高でも激化する「高速道路と鉄道駅」のグルメイベントが活況のなぜ? 「ハイウェイめし甲子園」「駅弁味の陣」に見たその理由

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秋になるとSA/PAやJR各社で「グルメイベント」が盛んになる(筆者撮影)
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長かった今年の夏もようやく終焉を迎え、列島各地に本格的な秋が到来。交通関連各社では「グルメ」に力を入れる季節となった。

羽田空港第1ターミナル地下には、これまであったフードコートが「ソラチカ」としてリニューアルオープンし、行列必至の人気店などが新たに出店して話題となっている。

JR東日本では、毎年この時期に恒例となっている「駅弁味の陣」の2025年版を10月1日から開催。今年は「駅弁140周年」と銘打ち、例年以上に多彩なメニューが登場している。

そして高速道路でも、NEXCO東日本が「第2回 NEXCO東日本 ハイウェイめし甲子園」を同じく10月1日にスタートした。

「第2回 NEXCO東日本 ハイウェイめし甲子園」のバナー(NEXCO東日本プレスリリースより)

各社は、なぜこれほどまでにあの手この手で人々の食欲を掻き立てるのか、その戦略の背景を探ってみた。

半年にわたる勝ち抜き戦「ハイウェイめし甲子園」

「ハイウェイめし甲子園」は、昨年初めて実施された半年にわたるビッグイベントで、NEXCO東日本管内のサービスエリア(SA)、パーキングエリア(PA)のレストランが、新作を中心に自慢の逸品を選び、利用者の投票によってグランプリを決める。

第1回の試食・発表会の模様は、この連載の「いま食べたい、常磐・東北・館山道の『高速グルメ』」で詳しくお伝えした。

今回は、前回よりもさらにエントリーのメニューが増えて全125種類、10月1日から北海道から関東までの各エリアで提供が始まった。

11月30日までが「予選」期間で、期間中に対象メニューを食べた人たちがウェブサイトから「評価」を行い、その結果から各道県の代表メニューが決定。2026年1~3月が「決勝」期間で、各道県の代表メニューを対象に投票が行われ、「No.1ハイウェイめし」が決まる。

第1回のチャンピオンは、どれも地元産の肉を中心に据えたメニューであった。

<第1回 NEXCO東日本 ハイウェイめし甲子園 上位3位>
第1位:常磐道・友部SA(上り)「Ibaraki ~杜の詩 いゃ!どうも~」
第2位:東北道・菅生PA(上り)「SUGO!牛たんハンバーグ定食」
第3位:館山道・市原SA(下り)「市原豚丼温たまのせ」
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