九州民に愛される《野菜爆盛り》ソウルフードの凄さ…家でも作る"日常食"なのに「通わずにいられない」ローカルチェーンの正体

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きっと野菜の山のおかげだろう。

創業75年、地元に愛されるソウルフード

井手ちゃんぽんの歴史は、1949年の創業まで遡る。

地元の炭鉱夫たちに「安くて栄養のあるものをお腹いっぱい食べてもらいたい」との思いで、創業者・井手精市郎さんが開いた「千十里(ちどり)食堂」がはじまりだ。

当初はもっと濃厚でこってりとした一杯だったが、「女性や子どもにも食べてもらえるように」と野菜を増やしていくうちに、いまのスタイルが生まれた。やがて常連客たちが「井手ちゃんぽん」と呼ぶようになり、正式な店名となった。

本店は佐賀県武雄市、武雄北方インターから車で約5分、国道34号線沿いにある。35台停められる広々とした駐車場、ひとりでも気兼ねなく入れるカウンター席、テーブル席、お座敷席。懐の深い店づくりだ。

サクッとお腹を満たしたい仕事中のひとから、地元で通うおじいちゃんおばあちゃん、赤ちゃんや小さな子どもを連れた家族まで、幅広い客層を受け入れる。

「3世代で通ってくれるお客さんもいます」と井手社長が話すように、75年かけて地域に根付いている。県外から注目を集めるようになっても、その味は変わらない。

九州への出張が決まったら、地元民が愛し続けるソウルフード「井手ちゃんぽん」を食べに行こう。あの野菜の山を体験しに。

【画像を見る】本編で紹介しきれなかった写真も!やわらかな鶏と卵がふんわりとろとろな親子丼もおいしい井手ちゃんぽんのほかのメニュー
サオリス・ユーフラテス インタビュアー・ライター

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さおりす・ゆーふらてす / Saoris Euphrates

1979年、佐賀生まれ。製薬会社勤務を経て、2007年より14年半リクルートエージェントに勤めた後、2021年に独立。福岡を拠点に人の人生を深掘りするインタビューや、経営者のアウトプットサポートをメインに活動中。
X:@osiris76694340

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