さらにデータを本格的に活用してもらうためにはスマホ版だけでなく、パソコン版も作るべきではないか。
MLBの「スタットキャスト」は、試合のデータを集積して選手個々のデータを日々オンタイムで発表している。投手大谷翔平の「進化」は「スタットキャスト」にはっきり表れている。さらに「スタットキャスト」のデータをもとに、データ専門サイトのBaseball ReferenceやFangraphsが、独自のデータを数多く発表している。
アメリカでは、数多くの記録マニア、データマニアがいて、こうしたデータに一喜一憂しているのだ。
その背景には「ファンタジー・ベースボール」という人気ゲームの存在がある。これはゲーム参加者がMLBチームのGMになって、実在する選手を獲得してチームを作り、ペナントレースを戦うというシミュレーションゲームだ。
半世紀以上前から、熱心な愛好者がいた。「セイバーメトリクス」も「ファンタジー・ベースボール」のプレイヤーが評価して取り入れたことがきっかけで、評価が高まったのだ。
実は、「ファンタジー・ベースボール」は一部の州では、十数年前からオンラインのスポーツベッティング(ギャンブル)になっている。近年、アメリカでは税収増を目的としてスポーツベッティングを合法化する州が増えている。一部には「ファンタジー・ベースボール」で生活破綻する人も出てきている。その点では、懸念材料もなくはないが、少なくとも多くのアメリカのファンは、日本のファンよりも「野球の見方が深い」と言うことは言えるだろう。
来春に本格稼働する予定
今回リリースされた「NPB+」はあくまでβ版であり、来春に本格稼働するという。「プロ野球ファンが “最も信頼でき、最も使いやすい公認情報アプリ” へ進化させる」とのことだ。
日本では数社がプロ野球の「一球情報」を発信しているが、こうしたサイトとの関係が気になるところだ。また、有料なのか無料なのかも気になる。さらに言えば、使いやすいとは言えないNPB公式サイトがどうなるのかという問題もある。
多くの野球ファンにとって「楽しさがさらにアップする」アプリになってほしい。
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