大谷翔平の「打球速度190キロ」を超える日本の選手は現れるのか…? ソニーやコナミと共同開発したプロ野球速報アプリ「NPB+」の凄み

✎ 1〜 ✎ 210 ✎ 211 ✎ 212 ✎ 213
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

MLBではMLB機構が全30球団の本拠地に「トラックマン」を設置。「Gameday」などに活用するほか、各球団のアナリストが投球、打球データを選手の強化、育成に使用していた。

NPBでも全12球団が「ホークアイ」を導入

NPBでも楽天を皮切りに「トラックマン」の導入が進んだが、こちらは球団が独自に購入したものだ。2023年段階では10球団が購入していた。

2020年、MLBは「スタットキャスト」の基幹システムを「トラックマン」から「ホークアイ」に切り替えた。

「トラックマン」は、ミサイル追尾システムを応用した弾道計測器だが「ホークアイ」は球場内に8台前後設置した高精度カメラの画像を瞬時に解析し、投球、打球のデータを弾き出すものだ。

もともとMLBでは「ホークアイ」を「ビデオ判定システム」のために導入したが、「ホークアイ」は、投球、打球だけでなく、選手の動きも関節レベルで捕捉でき、はるかに多くの情報を獲得することができる。

MLB公式サイトの記録コーナーである「ベースボールサーバント」では「スタットキャスト」の詳細なデータをオンタイムで紹介するようになった。

基幹システムが「ホークアイ」になって、「Gameday」の画像に変化があった。掲示された小さな球場の図には、野手、走者の位置を示すドットが置かれていたが「ホークアイ」になってから、このドットが選手の動きと共に動くようになったのだ。ゲームセットの時など、ドットが守備位置からマウンド付近に集まって喜び合う様子が見られるようになった。

次ページ「NPB+」のアプリを使ってみると…
関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事