東京・谷中銀座《夕焼けだんだん》の隣にタワマン建設で「景観が変わる」との声も…ノスタルジーに酔う日本人が考えるべき"本質的な問題"
東京都台東区の、1950年頃から続く昔ながらの商店街「谷中銀座」にある「夕やけだんだん」が話題だ。
谷中銀座商店街に通じる階段のことで、ここから美しい夕やけが見られる場所だった。
「だった」、と書いたのは、その隣に高層マンションが建つらしく、その夕やけがもう不十分にしか見られなくなるかもしれないからだ。
こう書くと「日本の都市開発、なんて酷いんだ!」と怒りたくなる。ただ、筆者としてはそうやって「怒る」ことに違和感を覚えなくもない。なぜか。
「夕やけだんだん」の横に建つマンションの実態
谷中銀座は、いわゆる「下町情緒」を感じられる場所として国内のみならず、海外からも訪れる人が多いスポットである。
「夕やけだんだん」は、そんな谷中銀座を見下ろすことができる場所。「インスタ映え」なども相まって、谷中銀座といえばこの「夕やけだんだん」からの写真が使われるほどである。
問題となっているのは、この横に建設中の大きなマンション。その名を「ウィルローズ谷中銀座」という。7階建てのマンションで、2026年5月下旬に竣工予定だという。



















無料会員登録はこちら
ログインはこちら