「よくも俺を裏切ったな!」高価なプレゼントを断ったら社長が"豹変"…育休明けの40代女性が退職代行サービスを使わざるをえなかった理由
しかし、1年ほど経ったときに担当としての働き方にも疑問を覚えたという。
「オフィスのパソコンで就業時と終業後に必ず記録を残さなければならなかったんですよね。自宅近くのお客様と夕方にアポイントが入ることもあるのですが、その場合、直帰できないんです。オフィスも駅から歩かないといけない距離にあったので、『無駄なことをしているな』と思うようになりました」
「働き方を変えたい」と思った田中さんは、業務内容を見つめ直す。働いている企業では自社商品を販売しなければいけないため、顧客のニーズを満たせないことも多々ある。この先も継続していくのは厳しいと感じた。
「他社に優れた商品があっても自社の商品を提案しないといけないんですよね。その場合、人柄で営業するしかなくなります。『苦しいな』と思って転職しようと思いました」
育児休業が明けてから社長の態度が急変
田中さんは計画的に転職活動を進めた。家からのアクセスがいい企業を選択し、面接では第二子の出産を考えていることや固定給での仕事を希望していることも伝えた。前職で業績を残してきた田中さんへの期待は高く、すんなりと転職が決まった。
「小さな会社だったので育休を取った人はいなかったようです。ただ、『育休取得者の実績ができる!』と社長は喜んでくれて、わたしの入社を機に制度の整備を進めてくれたんです。『柔軟な企業だな』と思いました。給料は下がりましたが、お客様に提案できることも増えたんですよ。楽しく仕事に取り組めていました」

















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