「よくも俺を裏切ったな!」高価なプレゼントを断ったら社長が"豹変"…育休明けの40代女性が退職代行サービスを使わざるをえなかった理由
田中さんが就職活動をしたのは、2000年代半ば。就活環境が持ち直し始めた時期だった。団塊の世代の退職に向けて、企業は新卒採用を強化。しかし、志望する業界や会社はなかったため、内定を得た商社の一般職に就職することにした。
新卒で就職した企業は中堅規模であり、社員同士の仲もよかった。残業もほとんどない。働きやすい環境だったが、一般職という働き方が合わなかったという。
「仕事の範囲が限られているんですよね。例えば、わたしが作る書類にミスがあると営業さんが顧客に謝罪に行くんです。『わたしがやったことなのになんで自分で謝れないんだろう』と違和感を覚えました。『自分が前線に立つ仕事をしたい!』と思いました」
1社目では問題なく退職手続き
入社3年目を迎えたときに田中さんは2つのスキルを習得しようと考える。ひとつは、英語を話せるようになること。仕事で英語を使う機会はあったものの、同僚と比較すると「負けている」と感じた。
もうひとつが資格を取得することだ。当時は「第二新卒」の採用市場がまだまだ活発ではなかった。転職活動に苦戦することが予想されたため、資格を活かして専門的な仕事に就こうと考えた。
「ちょうど父親が不動産などのことでゴタゴタしていたんです。『知識って大事だな』と思って資格を取ることにしました」

















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