「よくも俺を裏切ったな!」高価なプレゼントを断ったら社長が"豹変"…育休明けの40代女性が退職代行サービスを使わざるをえなかった理由

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

まとまった時間を確保するため田中さんは退職を決意。上司にこれからの予定を相談して、半年かけて業務の引き継ぎを行った。

「寄り添ってくれる性格の上司だったので応援してくれました。有給休暇も消化しましたが、試験の勉強で朝の9時から夕方の5時まで図書館にこもっていたので、余裕はなかったです。目標が迫ると集中力が上がる性格なんですよね(笑)試験にも無事合格しました」

営業職として頭角をあらわす

資格取得後に就職活動を進めたが、2008年に起こったリーマンショックの影響が残っていた。

希望していた業界の求人がほとんど見つからなかったため、常に求人を出している企業に応募したという。

「自社商品を持っている企業でした。『離職率が高そう……』とためらったのですが、他の選択肢が少なくて。取得した資格のおかげで手当ももらえたので、入社することにしました」

入社から数カ月が経った頃に後輩が社内の賞を受賞したことをきっかけに「わたしも達成できるはず!」と奮起。それから2カ月が経った頃には大手企業との契約が決まり、予算を達成できるようになった。

「競争が激しい社会なのでみんなサッパリとした性格をしているんですよね。最初はチームリーダーに商談の同行をしてもらってアドバイスももらえましたし、わたしも強気な性格なので働きやすかったです」

結婚もして公私ともに充実した生活を送りながら入社4年目には出産を経験する。1年間の育児休業を経て9時から4時までの時短勤務で職場へ復帰。研修を受けて6人のチームのリーダーを務めたが、メンバーと顧客のために時間を割くのには限界があったため、担当に戻った。

次ページ育児休業が明けてから社長の態度が急変
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事