「朝起きられない」「だるい」「やる気が出ない」→その不調は「自律神経」のせいだけではない

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これが、首肩こりがひどい人が、頭痛やめまい、不眠、倦怠感などの自律神経の不調を併発しやすい理由です。

起き上がるのがつらい時「整える」コツ

自律神経が乱れて体調不良が続くと、起き上がるのもつらくなっていきます。ただ、横になって休む時間が長すぎても回復が難しく、寝込みっぱなしはあまりおすすめできません

私たちの身体を車にたとえてみましょう。車のメンテナンスは、エンジンをかけて少し動かすことでバッテリーに充電され、良い状態を保つことができます。エンジンをかけておかないままだとバッテリーがあがってしまいますよね。

人間も同じです。寝たままでも、座ったままでも、少しずつでよいのでできるだけ体を動かすことが大切です。力を入れる(曲げる・握る)ときには息を吸って、力を抜く(伸ばす・開く)ときに息を吐くように心がけましょう。

ここで簡単な動きを紹介します。

手をギューッと握って、グーッと力を入れてみましょう。そして、パーにします。5回くらい繰り返します。
二の腕に力こぶを作るように、ゆっくりとひじを曲げ伸ばしします。曲げて5秒力を入れて、その後ゆっくりと戻しましょう。5回くらい繰り返します。
両肩を持ち上げます。肩が上がりきったところで5秒静止します。その後、力を抜きましょう。5回くらい繰り返します。
足指をギューッと曲げてみましょう。ゆっくり地面をつかむように親指から小指まで。そして、ゆっくり足指を広げましょう。5回くらい繰り返します。
ひざをゆっくり曲げ伸ばしします。曲げるのに5秒、伸ばすのにも5秒かけてゆっくり動かします。5回くらい繰り返します。

「これだけで効果があるの?」と思う方ほど、試してみてください。意識してゆっくりと動かすことがとても大事です。

久手堅 司 せたがや内科・神経内科クリニック院長

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くでけん・つかさ / Tsukasa Kudeken

医学博士。気圧予報・体調管理アプリ「頭痛ーる」アドバイザー医師。
「自律神経失調症外来」「気象病・天気病外来」などの患者のニーズに応えた特殊外来を立ち上げ、7000名を超える患者を診察。わかりやすい解説がSNSやメディアで話題を呼んでいる。
著書に『気象病ハンドブック── 低気圧不調が和らぐヒントとセルフケア』(誠文堂新光社)、『不調がデフォな私たちの背骨リセット』(主婦と生活社)、監修書に『面白いほどわかる自律神経の新常識』『毎日がラクになる! 自律神経が整う本』(以上、宝島社)などがある。

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