「朝起きられない」「だるい」「やる気が出ない」→その不調は「自律神経」のせいだけではない

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例えば、夜になっても交感神経が優位な状態(アクセル踏みっぱなし)だと、寝つきが悪くなったり、眠っていても半分覚醒している状態になり、不眠につながります。

現代人に忍び寄る「見えないストレス」の正体

自律神経の乱れは、精神的なストレスだけが原因ではありません。気象や環境の変化、身体のゆがみなど、心身にかかる外的な刺激(ストレッサー)も大きな影響を与えます。

1. 身体を酷使する「気象(天気)ストレス」

日本は一年を通じて気象の変動が大きく、特に近年は寒暖差が激しいシーズンが長くなっています。自律神経は、この気温や気圧、湿度の変化に合わせて体温調節や血圧調整を行うため、その負担が積み重なるとくたびれてしまいます。

その結果、天候の変化が引き金となり、心身の不調が起こる気象病を発症します。

症状の例としては頭痛、だるさ・全身倦怠感、首肩こり、めまい、動悸など、多岐にわたりますが、病院の検査では異常が見つからないことが多いです。

天候が悪いとき、特に雨が降る前や天候が悪化する前になんとなく天気の変化が予測でき、体調が悪くなる方は、気象病の可能性が非常に高くなります。

2. アクセルを踏み続ける「姿勢ストレス」

ストレスがかかると、意識している・していないにかかわらず、交感神経が優位になって緊張状態になり、身体に力が入ります。

この緊張は、筋肉のこわばりや骨格のゆがみを引き起こします。

特に問題なのは、デスクワークやスマホの使用時間が長い現代人に多い、前かがみの姿勢(猫背)です。

ストレスがかかる → 交感神経が過剰になる→ 筋肉に力が入り、特に首肩まわりの筋肉が緊張する → 頭が前に傾き、前かがみの姿勢(猫背)になる → この状態を繰り返すことで脊椎(背骨)がゆがむ

自律神経は背骨の中を通る脊髄から全身に広がっているため、背骨がゆがんでいると、自律神経の通り道が妨げられ、その働きが邪魔されてしまうのです。

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