「再現度がレベチ」「まるで"秒速"のワンシーン」 映画『秒速5センチメートル』全国の聖地があまりにエモすぎた

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ここから小田急線に沿って、世田谷区の世田谷代田駅まで続くエリアは、数多くの作品の舞台地となった街が続きます。

途中の下北沢は、映画『劇場』(2020年)や『ざわざわ下北沢』(2000年)のロケ地となった街。現在は小田急が地下駅となり様変わりしましたが、それでも多くの小劇場がある街として賑わっています。

下北沢
多くの小劇場があるカルチャーの街・下北沢(筆者撮影)

そしてそこから隣の世田谷代田駅にかけては、大ヒットドラマ『silent』(2022年、フジテレビ)のロケ地となり、話題になりました。世田谷代田駅西口のベンチや近くのカフェには、主演した川口春奈さんや目黒蓮さんの気分を味わおうと、現在でも多くのファンが訪れています。

さらに、代々木上原駅近くには日本最大のイスラム系のモスクである「東京ジャーミイ」があります。東京にいながらにして、宮殿のような建物や礼拝所など、異国情緒あふれる写真が撮れる人気スポットです。

世田谷代田
ドラマ『silent』効果で、放送当時、多くのファンであふれた「世田谷代田駅」(筆者撮影)
東京ジャーミィ
異国情緒漂う、見事な宮殿の「東京ジャーミイ」(筆者撮影)

新海作品の「聖地」に選ばれるということ

聖地巡礼
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この『秒速5センチメートル』から、名作と名高い『言の葉の庭』(2013年)、そして大ヒット作『君の名は。』へと新海作品はつながっていきます。

新海作品といえば、精緻で圧倒的な映像美や、選ばれた風景には何とも言えない詩情があります。それぞれの作品で、登場人物を彩る舞台となった場所が生き生きと表情をもって描かれていて、観る人に深い没入感をもたらします。

あらめて実写版の映画の世界に触れ、アニメ版との違いを感じながら、それぞれの聖地に足を運びたいものです。

古関 和典 ロケ地研究家、コンテンツツーリズム研究家

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こせき かずのり / Kazunori Koseki

1973年神戸市生まれ、早稲田大学政治経済学部卒業後、旅行会社に入社。映画『のだめカンタービレ』のヨーロッパロケを担当して以降、社内でチームを立ち上げ、数多くの映画、テレビドラマ、アニメ等のコンテンツ制作の業務に携わる。2016年、TIFFCOMにおいて、『日経エンタテインメント!』と共催で「全国ロケ地セミナー」を開催し、その活動が同誌でも紹介される。2023年、法政大学大学院政策創造研究科修士課程修了。

現在は業務の傍らでロケ地研究家として「ロケ地ラボ」を主宰し、各大学や地域での講演も行っている(2015年以降、内閣官房より「地域活性化伝道師」の委嘱を受け活動)。2021年、フジテレビ『超逆境クイズ!!99人の壁』に「ジャンル=ロケ地」でチャレンジャー出場、グランドスラム達成。コンテンツツーリズム学会理事。

ブログ:https://ameblo.jp/chiiki-media/

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