「再現度がレベチ」「まるで"秒速"のワンシーン」 映画『秒速5センチメートル』全国の聖地があまりにエモすぎた

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さらに種子島といえば、海外から鉄砲が伝来した地として、歴史の授業で学んだ人も多いはず。今でもその史跡が残っていて、のどかな島でありながら、世界に、そして宇宙に開かれた場所という独特な世界を体感することができる、不思議な島です。

種子島は、他にも2012年発売のアドベンチャーゲーム「ロボティクスノーツ」の舞台として知られていて、島内では当時キャラクターのラッピングバスが運行されました。

筆者は、2018年にこの両作品を巡る「聖地巡礼ツアー」に参加しましたが、たくさんの絵になる風景に感動した記憶があります。

鉄砲伝来
ポルトガル人によって伝えられたという鉄砲(筆者撮影)
ロボティクスノーツ
ゲーム発売当時、島内を走っていた「ロボティクスノーツ」のラッピングバス(筆者撮影)

東京・小田急線沿線で描かれた「切ないシーン」

そして、舞台は種子島から東京へと戻ります。アニメ版の第1話『桜花抄』に登場するのは、新宿駅からわずか2駅、東京都渋谷区にある小田急線の参宮橋駅近くの踏切です。

ここは、「貴樹」と「明里」が「来年も桜の木を見よう」と話し、「明里」が転校のことを「貴樹」に告げるという、切ない名シーンが繰り広げられる場所。『秒速』の聖地として訪れる人も多く、今作の映画版のロケも付近で行われたようです。

また、「貴樹」が社会人となって過ごした場所も、参宮橋駅から代々木八幡駅あたりのエリア。アニメ版の第3話『秒速5センチメートル』では、「貴樹」と大人になった「明里」が偶然すれ違う踏切も近くにあります。

ここは、作品全体のテーマとなっている「桜」の名所として知られていて、童謡『春の小川』のモデルになった地域でもあります。

参宮橋
大人になった2人がすれ違う、参宮橋駅付近の踏切(写真:HIT1912/PIXTA)
参宮橋
桜の季節になると、まさに映画の世界が再現されたような風景が見られます(写真:舞流sky/PIXTA)
次ページあの「大ヒットドラマ」の舞台地も
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