それだけではなかった。続く4月17日の日本ハム戦。
8回0被安打0被本塁打0与四球14奪三振、自責点0
8回までパーフェクト。あと1イニング抑えれば、MLBにもNPBにも前例がない「2試合連続完全試合」という空前の記録を樹立するはずだったが、この時点では0-0であり、9回を投げても完全試合が成立しない可能性があった。佐々木自身も疲労を訴えたため井口監督は佐々木を降板させた。
しかしこの大記録によって佐々木朗希は「令和の怪物」と呼ばれるようになる。
後述する通り、佐々木のパフォーマンスは、すでに複数のMLB球団から注目されていたが、この大記録で、MLBは大谷翔平に続く超大物として、佐々木の存在を強く意識するようになった。
NPBでの活躍はこの2022年がピーク
しかし記録的に見れば、佐々木朗希のNPBでの活躍はこの2022年がピークになった。
129.1回はキャリアハイ。しかし、規定投球回数の143回をクリアしていない。つまり、佐々木は、NPBでは一度も防御率のランキングに顔を出すことはなかったのだ。
吉井投手コーチは2023年から監督になったが、佐々木の体調や肩肘のコンディションを考慮して、過酷な登板を強いることはなかった。十分な登板間隔を開けたうえで、投球回数も控えめ、9回完投はNPB4年間で3試合だけだった。
2023年春、佐々木は第5回WBCの代表メンバーに選出された。佐々木は宮崎の強化合宿のブルペンで、ダルビッシュ有からスライダーの投げ方を教わった。
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