
(イメージ写真:AdobeStock)
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資金調達の二極化に加え、東証グロース市場改革の荒波にもまれる日本のベンチャー。イグジットの長期化を見据えた競争力強化が待ったなしだ。本特集ではスタートアップ業界の最前線を徹底取材した。
資金調達の二極化、グロース市場改革、オルツの不正会計──。踊り場局面ともいえるベンチャー業界の今をどう見るか。業界の“中の人”に本音を聞いた(個別取材を座談会形式で構成)。
[参加者PROFILE]
A氏 商社出身のベンチャー経営者。会社はミドルステージ
B氏 コンサル出身のベンチャー経営者。会社はアーリーステージ
C氏 VCのパートナー。国内外の投資を担当
D氏 不動産会社のCVCで投資責任者を務める
E氏 証券会社でベンチャーの支援を担当
問題の本質は経営陣のモラル
──オルツの不正会計は業界全体に大きな衝撃を与えました。
A 悪意ある経営者を前に形式的なガバナンスは無力だ。CEOやCFO(最高財務責任者)は厳罰に処されるべきで、社外役員の責任も追及したほうがいい。
B 手段の稚拙さも含めて正直驚いた。この問題によって、まっとうに経営しているベンチャーに対しても締め付けが厳しくなるのは困る。監査法人が売り上げの実在を厳しくチェックするのは当然だ。
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