業界の構造を理解するための基本的な知識をコンパクトに解説。
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AIなどディープテック領域で大型資金調達が相次ぐ一方、成熟ベンチャーの調達環境は悪化。「優勝劣敗」が鮮明になっている。本特集「すごいベンチャー100 2024年最新版」では、激変下でも伸びる未来のユニコーンを一挙紹介する。
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これまでにない製品やサービスを世に出す新興企業を「ベンチャー」、あるいは「スタートアップ」と呼ぶ。従来型ビジネスの枠組みの外で独自のエコシステム(生態系)を形成している。
どの成長段階にあるか
まず、ベンチャーは事業の成長ステージに応じて4つに分類される。
「シードステージ」は文字どおり“seed=種”の段階で、アイデアの事業化に向けて市場調査や商品開発、研究を進めている状況を指す。
「アーリーステージ」は製品やサービスの提供が始まった段階。顧客に試してもらいつつ、試行錯誤しながら改良を重ねていく。人員など社内体制を整備し、顧客を増やすため、赤字覚悟で先行投資を行うケースが多い。
「ミドルステージ」は事業が軌道に乗り始め、製品・サービスの生産量や顧客数が増える段階だ。黒字化のメドが立ち、従業員数も数十人以上の規模になっていく。
「レイターステージ」は成熟段階。IPO(新規株式公開)や事業売却など、イグジット(出口戦略)を意識して事業計画を進める。
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