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「ホームラン級の研究成果を企業に実装する」。Sakana AI・共同創業者 伊藤錬COOインタビュー

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Sakana AI 共同創業者・COO 伊藤錬氏
伊藤 錬(いとう・れん)/Sakana AI 共同創業者・COO(最高執行責任者)。1978年生まれ。2001年東京大学法学部卒業後、外務省入省。在米国日本大使館勤務を経て、日米安保、日EU経済連携協定交渉に従事。その後、世界銀行、メルカリ執行役員、英Stability AIのCOOを経て、23年にSakana AIを共同創業。日本企業最速ユニコーン企業入り(撮影:尾形文繁)

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資金調達の二極化に加え、東証グロース市場改革の荒波にもまれる日本のベンチャー。イグジットの長期化を見据えた競争力強化が待ったなしだ。本特集ではスタートアップ業界の最前線を徹底取材した。

2024年9月に発表した資金調達により、創業から約1年と日本最速でユニコーン企業(評価額10億ドル以上)となったAIベンチャーのSakana AI(サカナAI)。これまでの研究成果を社会実装すべく、3月には事業開発本部を立ち上げた。

スピード感のある事業展開は、なぜ可能なのか。共同創業者でCOO(最高執行責任者)の伊藤錬氏に話を聞いた。

ビジネス領域でもホームランを打ち続けていく

──今年3月に事業開発本部を立ち上げ、ビジネス展開を本格化させています。

これまでわれわれは研究開発(R&D)を中心にやってきた。その中で、「ホームラン」と呼べるような研究成果を4つ生み出した。「進化的モデルマージ」(多様な能力を持つ幅広いオープンソースモデルを融合させることで、新たな基盤モデルを構築するための方法)や、「AIサイエンティスト」(大規模言語モデルを使って研究開発そのものを自動化する技術)などがそれに当たる。

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