
漫画『ねこに転生したおじさん』の翻訳前(左)と翻訳後(©yajima)
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資金調達の二極化に加え、東証グロース市場改革の荒波にもまれる日本のベンチャー。イグジットの長期化を見据えた競争力強化が待ったなしだ。本特集ではスタートアップ業界の最前線を徹底取材した。
[社 名]オレンジ
[設 立]2021年4月
[代表者名]宇垣承宏
[資本金*]17億1975万円
[社員数]47人╱60人
[所在地]東京都港区
北米向けの自社漫画アプリで配信

オレンジの宇垣承宏代表(写真:オレンジ)
AIによる独自の漫画翻訳支援ツールを開発する。出版社が手がけた漫画作品を英語に翻訳し、北米向けの自社漫画アプリ「emaqi(エマキ)」で配信することで、読者からの課金収入を稼ぐ。また、英語版の翻訳出版権を預かった作品は、外部の電子書店にも販売していく。
直近では、小学館『週刊少年サンデー』において連載中で、累計部数180万部を突破した『帝乃三姉妹は案外、チョロい。』を翻訳・配信。ほかにも集英社『少年ジャンプ+』の読み切り作品や、秋田書店、少年画報社といった出版社の漫画を取り扱っている。
翻訳工程はこうだ。まず、出版社から受け取った日本語版の画像データを、翻訳支援ツールにアップロード。すると、AIが日本語を検知・消去し、文字があった部分の背景を補完してくれる。
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