
HarvestXが静岡県浜松市に持つテストプラントで稼働するイチゴの授粉ロボット。イチゴの授粉率は自然界のハチを上回る90%超を達成している(写真:HarvestX)
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資金調達の二極化に加え、東証グロース市場改革の荒波にもまれる日本のベンチャー。イグジットの長期化を見据えた競争力強化が待ったなしだ。本特集ではスタートアップ業界の最前線を徹底取材した。
[社 名]HarvestX(ハーベストエックス)
[設 立]2020年8月
[代表者名]市川友貴
[資本金*]3億1344万円
[社員数]16人╱31人
[所在地]東京都文京区
大学発
農業の現場では、気候変動の影響が深刻化しており、その象徴が「授粉」の問題だ。
従来イチゴなどの果実栽培ではミツバチが不可欠だったが、暑さや農薬の影響で活動が鈍っている。切り札とされる植物工場では温度など生育環境のコントロールが可能だが、巣箱内のハチの数が減り歩留まりが悪化すると、巣箱ごと廃棄されるケースも少なくなく、倫理面や持続可能性の観点からも限界が指摘されている。
イチゴ向けに世界初成功
こうした課題に挑むのがアグリテックのHarvestX(ハーベストエックス)だ。
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