「ジャンプの冠を最大限活用する」
世界的ブームが続く日本のアニメ・エンタメ。3兆円経済圏の頂点に君臨するのが、漫画原作を供給し、IP(知的財産)の創出源となる大手総合出版社だ。
集英社、講談社、小学館は何を考えているのか。本特集では、非上場会社ゆえに謎の多いそのビジネスの奥の院を解剖する。
韓国発で、国内でも人気が広がる縦スクロール漫画。5月、ここに集英社が参戦した。その狙いは何か。浅田貴典統括編集長に聞いた。
──縦漫画の独自アプリ『ジャンプTOON』を立ち上げました。
集英社にはボトムアップの文化がある。縦漫画の場合も、3年ほど前にデジタル系の部署の若手から「可能性がある市場だ、やりたい」と声が上がった。そこで当時の役員から「面倒を見てくれ」と私に声がかかった。
作品だけ作って『LINEマンガ』や『ピッコマ』などの電子漫画アプリに提供する、という選択肢もあったが、独自アプリを開発した。作品の質を上げるには読者からの反響を分析するのが重要。制限なくこれを見るには、自前でメディアを持つ必要があった。
海外への打ち出しを念頭に
──漫画市場で集英社は不動の地位を築いています。後発で縦漫画に参入する目的とは。
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