「ジャンプ」マネーをテコにゲームやアニメへ触手を伸ばすが…。

3月開催「AnimeJapan」におけるKADOKAWAブース。アニメ化した集英社作品『【推しの子】』の展示を前面に押し出した(写真:編集部撮影)
世界的ブームが続く日本のアニメ・エンタメ。3兆円経済圏の頂点に君臨するのが、漫画原作を供給し、IP(知的財産)の創出源となる大手総合出版社だ。
集英社、講談社、小学館は何を考えているのか。本特集では、非上場会社ゆえに謎の多いそのビジネスの奥の院を解剖する。
泣く子も黙る大型IP(知的財産)工房──。集英社はそういっても過言ではない企業だ。
日本を代表する漫画『ONE PIECE』に、今なお新作ゲームが展開される名作『ドラゴンボール』、近年のアニメブームを象徴する『鬼滅の刃』『【推しの子】』『SPY×FAMILY』。これらはすべて、集英社発のIPだ。漫画雑誌で1強状態の『週刊少年ジャンプ』や、電子漫画サービス『少年ジャンプ+』などの有力媒体を擁し、そこから生まれた人気IPは枚挙にいとまがない。
2つのIPだけで1兆円超
トピックボードAD
有料会員限定記事
無料会員登録はこちら
ログインはこちら