IPブームで潤う出版大手。そのマネーのカラクリを大解剖。
【配信予定】7月7日(日)
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東京・神保町交差点から程近くに本社を構える、出版大手・集英社。6月初週、そのオフィスの一角が胡蝶蘭(こちょうらん)で埋め尽くされた。
花が集中したのは、2人の社員のデスク周辺。1人は当時、『週刊少年ジャンプ』副編集長の齊藤優氏、もう1人は電子漫画サービス『少年ジャンプ+』副編集長の中路靖二郎氏だ。送り主の正体は、あまたのアニメプロデューサーたちだという。
集英社内では5月末、2人が6月18日付で両媒体の編集長に昇格する旨が内示されていた。当然ながら対外発表はされておらず、内示から1週間のうちに昇進祝いの胡蝶蘭が押し寄せるというのはおかしな話だ。
出版大手こそが日本エンタメの殿上人
しかし、日本の漫画・アニメ産業の構造を知れば何ら不思議な話ではない。集英社を筆頭とした出版大手こそが、世界で勢いづく日本エンタメの殿上人なのだ──。
動画配信サービスの普及を背景に、海外マーケットの拡大が著しく、日本きっての成長産業と目されるアニメ。その市場規模は2022年に2兆9277億円と、ここ10年で2倍に膨張した。
この産業において、最も“おいしい”立ち位置にいるのが、集英社や講談社、小学館などの漫画部門を持つ大手出版社だ。
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