育成、案出し、ブランディング…仕事は多岐にわたる。
世界的ブームが続く日本のアニメ・エンタメ。3兆円経済圏の頂点に君臨するのが、漫画原作を供給し、IP(知的財産)の創出源となる大手総合出版社だ。
集英社、講談社、小学館は何を考えているのか。本特集では、非上場会社ゆえに謎の多いそのビジネスの奥の院を解剖する。
漫画産業が国内に閉じて小さかった時代、編集者は雑誌を作る人だった。それが今は、「新人作家の育成」、「ヒット作の企画」、「どのような方針で映像化やグッズ化をしていくか考えるブランドマネジャー」と、3つの仕事を一手に担っている。
とくに新人作家の育成は、企業に例えるならば研究開発、あるいはエンジェル投資的な側面のある重要な仕事だ。
10年スパンで作家を育てる
短期的な成果が求められる今の時代でも、こと漫画業界は10年スパンで作家を育てる。新人を読み切り作品や10週連続連載などに繰り返し挑戦させ、単行本換算で5冊分くらい描き続けてやっとヒットを目指せる段階になる。10年も創作意欲を維持できる作家は実に少ない。
この記事は有料会員限定です。
ログイン(会員の方はこちら)
有料会員登録
東洋経済オンライン有料会員にご登録頂くと、週刊東洋経済のバックナンバーやオリジナル記事などが読み放題でご利用頂けます。
- 週刊東洋経済のバックナンバー(PDF版)約1,000冊が読み放題
- 東洋経済のオリジナル記事1,000本以上が読み放題
- おすすめ情報をメルマガでお届け
- 限定セミナーにご招待
トピックボードAD
有料会員限定記事
無料会員登録はこちら
ログインはこちら