その子どもは本当に「ただの勉強嫌い」? フリースクールで視力や学習障害が見つかることも

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近視は病気です
子どもたちにとって「学校以外」の選択肢はどんなものがあるのだろうか(白井氏<右>の写真は撮影:初沢 亜利、窪田氏の写真は本人提供)
「近視になってもメガネをかければいい」と思っている人は少なくないが、実は近視は将来的に失明につながる眼疾患の発症リスクを高める、危険な疾患なのである。しかし、身近に眼疾患の経験者がいなければ、その実感が湧かない人がほとんどではないだろうか。
近視は病気です』の著者であり、近視の予防を呼びかける眼科医である窪田良氏の対談企画。今回は、子どもの不登校支援や多様な学びの提供に取り組む白井智子さんをお招きし、これまで四半世紀にわたって注力してきたフリースクールなどについても語ってもらう。第2回では、学校以外の選択肢と「個別最適な学び」の大切さ、それらがなぜ社会に浸透しにくいかなどを聞く。

多様な選択肢があっても、家庭によってハードルが

窪田:学校に行かない子どもには、具体的にどんな選択肢があるのでしょうか。

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白井:今は昔に比べて多様な学びの場所が作られているので、オルタナティブスクールやフリースクールを選ぶこともできます。とくに小学校では、ほとんどの教科を一人の先生が教えますよね。この先生との相性が悪いことも、子どもの不登校につながる可能性があります。一方でインターネットの世界では、いろいろな配信者のチャンネルの中から、子どもが自分に合った先生を見つけることもできます。

窪田:日本の教育は「選べない」ことが問題だとお話しいただきましたが、選ぶためにも知識や条件が必要なのでは?

白井:重要なご指摘です。多様な選択肢があっても、それを活用するにはまず知ることが必要ですね。つまり、情報にアクセスできるかどうかという一つ目のハードルがあります。

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