朝ドラ《ばけばけ》初回視聴率が低調でも"大化け"期待の理由。明るく聡明な主人公に感情移入!髙石あかり演じる「トキ」はどう成長するか

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
ばけばけ
9月29日より朝ドラ『ばけばけ』がスタートした。初回視聴率こそ低調だったが、筆者は良作を予感している(画像:NHK公式サイトより引用)
この記事の画像を見る(4枚)

2025年後期の第113作となるNHK連続テレビ小説『ばけばけ』が9月29日よりスタートした。初回の平均世帯視聴率は16.0%で、2020年前期以降の朝ドラでは『あんぱん』(15.4%)に次ぐ2番目に低い数字となった。

しかし、SNSやネットニュースの論調はおおむねポジティブだ。前期の『あんぱん』は、放送を重ねながら話題性も数字も伸ばし、最終回は番組最高視聴率(18.1%)で幕を閉じた。『ばけばけ』もそうした軌跡をたどりそうな世間の空気感が生まれている。

『ばけばけ』は“怪談”が題材になるはずだが、出足の印象は明るく和やかな人間ドラマ。現代的な会話劇のコメディ要素がふんだんにちりばめられていて、老若男女が楽しめる良作の予感。これから話題が膨らんでいきそうだ。

時代の変化を受け入れられない父

『ばけばけ』は明治時代の松江が舞台。怪奇文学作品集『怪談』などで知られる明治の文豪・小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)の妻・セツをモデルに、江戸から明治へと大きく社会が変わった時代を生きた夫婦の姿を描く。

第1話は、主人公の松野トキ(髙石あかり)が、八雲がモデルとなったレフカダ・ヘブン(トミー・バストウ)に怪談を話す仲睦まじいシーンからはじまり、トキの幼少期の明治8年に物語の舞台は移る。

次ページはこちら
関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事