朝ドラ《ばけばけ》初回視聴率が低調でも"大化け"期待の理由。明るく聡明な主人公に感情移入!髙石あかり演じる「トキ」はどう成長するか
それが当時の一般的な姿なのかもしれないが、そんな父を持つトキは、母の内職だけが収入になり、蓄えを減らしていく家族を案じて、小学生にして家族を支えるための将来の職を考える。家族思いでいつも明るいトキの愛らしい姿を印象づけるドラマのはじまりだった。
そんなトキに多くの視聴者はすでに感情移入して、彼女を応援していることだろう。
それと同時に気づくかもしれない。これは現代社会にも見られる光景であることを。

明治時代が舞台だが、現代社会にも通じる物語
この10年で社会は大きく変わった。コロナ禍を経て人々の生活様式は変わり、経済不況が長引くなか、物価高騰はとどまる気配がない。同時に、AIをはじめとしたテクノロジーの発達により、それまでの時代と仕事のあり方が変わり、不景気も相まって職を失う人は増えている。
まさに現代社会も時代の大きな変革期にあり、そのなかで変化を受け入れて新しい意識を持つ人と、過去にしがみついて変われない人がいる。
そんな時代のなかで、素直な子どもたちこそ、本能的に次なる時代を見据えて生きようとする。そのなかで、家族のことを思って、自分が力になれないかと考えて、行動して、成長していく。
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