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Netflixが"若手クリエイター"の「囲い込み」を急ぐ背景。「釜山国際映画祭」「大阪・関西万博」などで"教育プログラム"を続々実施

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なかでも、脚本家が絶対的な力を持ち、演出家に指示を出すドラマシリーズの現場や、最高権力者となるショーランナー、その次の存在になるプロデューシング・ディレクターの役割や、プロデューサー、ショーランナー、ディレクターの関係性などは、現役ディレクターの知見の重みと説得力があった。

さらにレーマン氏は、ディレクターとしての彼らとのかかわり方や意識の持ち方など、円滑な仕事の進め方までアドバイスした。

講演後にレーマン氏は笑顔を見せ、「大変意義のあるプログラム。若手クリエイターが、先輩クリエイターからクリエイティブの思考の文脈から、現場での経験則まで、その知見を学ぶ機会はほどんどない。今回のマスタークラスが彼らのこれからに役立つことを願っています。ただ、自分が培ってきたすべてを教えるのは、怖さもありますけどね(笑)」と語った。

一方、佐藤善宏プロデューサーは「日本コンテンツを世界へ」をテーマに、Netflixが掲げる“グローバル・フロム・ローカル”について解説した。

「ローカルで当たらなければグローバルでも当たらない。日本ならではの独特な世界観を持つ作品が、世界で観られる。ローカルの真実からグローバルの共感を得ていく」など、その趣旨を語りながら、企画を提案する際のストーリーバイブル(企画書)の10のポイントといった実践編にも踏み込んだ。

文化を担っていくのは若い世代

世界でクリエイティブの講演をするマイケル・レーマン氏(画像提供:Netflix)

マスタークラス講演は、専門職の集まりならではのマニアックな内容がほとんどだが、世界で活躍するトップクリエイターのクリエイティブの裏側を知ることができる貴重な機会になり、会場は常に大きな熱量に包まれる。

質疑応答では講師への質問が途切れることなく続き、意見交換やアドバイスなど活発なセッションが繰り広げられる。万博でのマスタークラスもまさにそのような状況だったが、関西という開催地の影響もあるのか、これまでの講演以上に参加者の発する熱や勢いを感じた。

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