コンサルが実践する「知識インプット」の《秘技3選》。短期間で大量の知識をモノにする!「知識調達ルート」をご紹介
インプットは、こま切れにちまちまやるよりも2〜3日くらいで一気呵成に詰め込むほうが断然効率がいい。知識は単体だとすぐに忘れられてしまうが、他の知識と関連づけることで記憶に定着しやすくなる。だからこそ、短期間に大量の情報をインプットし、頭の中で知のネットワークを作ることがポイントだ。
「知っている」と「実際にできる」の間にあるギャップ
そして、インプットした知識を自分に取り込む一番効果的な方法は、“即・使う”ということにある。本を読んだだけでは「まぁ何となくわかったけど……」という、理解がふわっとした状態で終わってしまうことは少なくない。しかし仕事でその場面に遭遇すると「あ、あの本に書いてあったのはこういうことだったのか!」と、腑に落ちる瞬間が訪れる。本で学んだ理論がリアルな体感と結びついて、はじめて本当の意味で自分の中に納まる。それが、知識が血肉化した瞬間だ。
「知っている」と「実際にできる」の間には大きなギャップがある。理論を知り実践で試すことで、理論の意味を身体で感得できる。さらに、実践でつまずいたときに理論に戻ると、「なるほど、こう考えればいいのか」と実践も磨かれる。理論と実践をシーソーのように行き来させることで、知識ははじめて活きた形で自分の中にインストールされるものだ。
資料作成に早速盛り込んでみる、社内ミーティングで知識に基づく仮説を提言してみる、クライアントとの議論に盛り込む―─。そうした活用によって、「この知識は実際の現場でこういうふうに使えるのか」「この部分はまだ理解が浅かったかも」と、自分の頭の中に新たなヒモづけが生まれる。
こうして血肉化された知識は、無味乾燥な暗記リストから自分を育てる養分へと変わっていく。これは、いざというときに自分を守る盾になり、戦うための武器にもなる。
コンサルタントとして働く以上、クライアントに対して「この分野ははじめてで、これから勉強させていただきます」といったことは決して許されない。どの案件でも、「よくそこまで知ってるね」「その知識、どうやってこの短期間で仕入れたの?」と驚かれるくらいのレベルに達することが目標だ。時間が限られているから決して楽ではないが、そこに真剣に向き合うことがコンサルタントとしての矜持でもある。
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