コンサルが実践する「知識インプット」の《秘技3選》。短期間で大量の知識をモノにする!「知識調達ルート」をご紹介
書籍のいいところは、情報の体系性と信頼性にある。プロジェクトが決まったら、そのテーマの全体がわかるような「基本書」を選び、これから取り組む内容を把握する。そこを拠点として、派生的なテーマを他の本で深めていくといい。
業界のニュースサイトや調査レポート、専門家のブログ、SNSなどは、今まさに何がトレンドになっているかという点で情報の鮮度が高い。これらも一定の量を読めば、自分の中で最先端の感覚が養える。
書籍やWebではどうしてもただの情報だけになってしまい、生々しい現場感に欠ける。
経験豊富な業界人と会話を交わすことで、「この業界の成功要因はこう考えるのか」「現状の課題感はこういったところにあるのか」などが、肌感覚でリアルに感じられるようになる。そうした実感から出てくる理解は言葉に宿る説得力も変える。
自分の中で噛み砕いて組み直す
僕は新しいプロジェクトをキャッチアップするときは、まずノートを見開き1枚まるごと使って、そのプロジェクトの全体像や関連するキーワードを一気に書き出す。
たとえば「新規営業戦略」をテーマにするなら、中心に「新規営業戦略」と書いて、そこから市場動向、顧客分析、競合調査、ビジネスモデル、実現要件、KPI(成果指標)など、頭に浮かぶキーワードを矢印や線でつないでどんどん周囲に並べていく。
ここに、先ほどのルートでインプットした関連資料や記事で得た情報も要点を抜き出して、この1枚にまとめる。
図や、吹き出しなどを自由に使って“自分の目で俯瞰できる地図”を作るのがコツだ。すると頭の中で散らばっていた知識が、まるでパズルのピースがはまっていくように形を持ち始める。
この方法で肝となるのは、外から得た情報を受け身で取り込むのではなく、自分の中で噛み砕いて組み直すこと、キャッチアップ方法でも伝えた再構成を行うことだ。ノートに書き出して「これはこっちの領域と関わりそうだ」「こっちのキーワードはこれと共通項があるかもしれない」というふうに関連づけを考えるうちに、自分だけの「知識マップ」が頭の中に形作られていく。そうすることで膨大な知識の中を自由に泳ぎ回り、自分の言葉で説明できるようにもなっていく。
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