葛飾区の「老舗和菓子店」運営会社が廃業した"意外な背景"。原材料高騰に加え、埼玉県八潮市の事故影響も…。2025年の「休廃業・解散件数」の行方は
当社代表は「廃業の理由は複数ある」と話している。自身が代表に就任する以前からの借り入れやコロナ禍、材料費の高騰に加えて、今回の事故が最後の追い打ちになったのだろう。
店舗には「最後の営業日まで、従業員一同心をこめて営業してまいります」との張り紙がされており、地元を中心に閉店を惜しむ声があがっている。事業譲渡や売却などは考えておらず、社有の店舗や土地などの資産を売却し、清算に充てる予定という。
休廃業・解散件数は初の7万件突破の可能性も
帝国データバンクの調査では、2025年1~8月に全国で休業・廃業、解散となった企業(個人事業主を含む、以下「休廃業」)は4万7078件を数えた。前年同期(4万3071件)を9.3%上回り、3年連続で増加した。

2025年は現行基準で集計を開始した2016年以降で最多だった2024年を上回り、初の7万件台に到達する可能性がある。
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