
『週刊東洋経済』2025年3月8日号で発表した第19回「CSR企業ランキング」(2025年版)。同ランキングは2007年から発表し、今回で19回目。CSR(企業の社会的責任)と財務の両面から「信頼される会社」を見つけることを目的にしている。
今回はその中から「CSR成長率」ランキング(過去3回における総合ポイント上昇率)の上位企業を紹介する(直近のランキングの元データや作成方法などの解説はこちら)。なお、『CSR企業総覧(ランキング&集計編)』2025年版には上位50位まで掲載している(データ版はこちら)。そちらも参考にしていただきたい。
パーソルホールディングスの高い平均上昇率
1位はパーソルホールディングス。総合ポイントの平均上昇率は6.4%と高い伸びを見せる。CSR関連では各部門堅調に上昇している。本業でもある人材活用関連では、人材派遣・紹介事業を通じた雇用機会創出のほか、リスキリングに特化したオンラインコーチングサービス「Reskilling Camp(リスキリング キャンプ)」や、RPA活用支援サービス「パーソルのRPA」などを展開し、学習機会の提供や生産性向上の支援に取り組む。
2位はFA用空圧制御機器の世界首位メーカーSMCだ。上昇率は6.1%。人材活用や環境関連の取り組みと情報開示が大きく進展した。環境面では、2050年度の温室効果ガス排出ネットゼロ達成を目標に掲げており、再生可能エネルギーの導入などを積極的に進めている。2023年度の再生可能エネルギー利用率は49.6%に上る。
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