
企業が行うボランティアは、従業員一人ひとりが、自社だけにとどまらず、社会や地域といった社外と交流を持つことができる重要な機会だ。
今回は『CSR企業総覧(雇用・人材活用編)』2025年版掲載データ(原則2023年度)を基に、ボランティア休暇利用者数が10人以上の企業を対象として「ボランティア活動参加者数」が多い順に上位ランキングを作成した。参考値として、同休暇取得者数も掲載している。従業員のボランティア活動に積極的な企業を紹介する。
参加者数10万人超えのNTT
1位はNTTで10万0838人(ボランティア休暇利用者数は432人。以下同)。ボランティア参加者数は10万人超えと堂々たる結果だ。ボランティアのなかでも従業員の能力を生かすプロボノ活動では、さまざまな分野で地域社会の活動に参加している社員を「地域エバンジェリスト」として認定し、自然保護、文化の保存、学生・高齢者や障害者の支援、子ども食堂の運営など多岐にわたる活動を支援している。
こういった取り組みを支えるのは、グループ内のボランティア有志が登録する会員サイトだ。このプラットフォームを通じて個別のボランティア情報の告知から応募・受付までを一貫して行う。ボランティア参加後にはアンケートを実施するなど、活動へのフィードバックを収集する仕組みも整える。グループを巻き込んでボランティア活動を活性化する仕組みが特徴的だ。
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