「娘と妻が同世代」「遠距離恋愛で毎日LINE」"バツイチのバンドマン"が22歳差の妻と再婚→53歳で"3児の父"になるまで

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山田さんの最初の結婚は25歳の時だった。同世代の女性と結婚し、娘をひとりもうけた。しかし、結婚生活は約10年で終わりを迎えることとなる。詳細については多くを語らなかったが、離婚理由は妻の生活習慣に起因する問題が原因だった。

娘の親権は母親に渡ったが、山田さんは娘が大きくなるまでたびたび娘に会いに行っていた。夫婦関係は壊れたが、お互い隣接する地域に住んでいたこともあり、離婚後も自由に会いに行ける環境だったという。

一方、CGデザイナーとしては順調に実績を重ね、34歳で独立。さらにその2年後には法人化し、スタッフを雇用することで事業は成長軌道に乗った。

バンドと会社経営の“二足のわらじ”

多忙を極める毎日だったが、10代の頃から続けていた音楽活動にも余念がなかった。37歳の時、昔から興味のあったカントリーロックのバンドに縁あって加入。今も定期的にライブハウスやフェス・イベントなどで活動している。

(写真:山田さん提供)

山田さんが45歳の頃、そのバンドのライブで全国をまわっていた時だ。観客の中に、お酒を飲んでひときわ元気に大騒ぎをしてライブを楽しんでいる女性がいた。その女性が今の妻である。

「かなり飲んで大騒ぎをしていたので、第一印象は『ちょっとやばいやつ』だと思いました(笑)」。ちなみに妻は当時、山田さんのバンドのライブに参加したのは初めてだったという。ライブ後の飲み会でお互いの連絡先を交換し、その日は別れた。

翌日、妻から「あの時は激しく酔っ払って、ご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした、本当に、本当に……」というメッセージが届いた。山田さんは全く気にしていなかったが、何度かやり取りをする中で、妻は自分よりも22歳年下であることを知った。そして、本来は真面目で誠実な性格であること、社交的で多くの友人がいる人であることなどを感じ取った。

その流れをきっかけに「なぜかほぼ毎日連絡を取るようになっていました。不思議なんですが、年の差もほとんど感じないし、お互い全く苦じゃなかったんです。その状態が2カ月ほど続きました」。

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