現在、まさに浪人中の田中さんに、浪人してよかったことをお聞きすると「ない」、浪人を頑張っている理由を聞くと「教員として学生に伝えたいことがある」、「社外取締役に近づきたいから」と返してくれました。
浪人で“応援者”が増えた
「浪人してよかったこと自体はありませんが、出願先、大学教員の募集などについて学部時代の恩師やその後輩の先生方に情報をいただけたことがとても大きいです。また、院試で落ちたことを人に伝えると、『仕方ないな……』といった感じで応援していただけます。応援者が増えたという点がよかったことなのかもしれません。大学教員になれたら、紆余曲折あった自分の人生をぜひ、学生に『しくじり先生』として語りたいと考えています。
大学院に落ちたといってもそんなに何かが変わったわけではありませんが、浪人を続けているうちにも、現在会社で働いていることで社会経験がさらに重なるので、大学に入ってから学んだり話したりできるネタや事例は増えると前向きに思えています。あとは、落ちたことでより一層、やれば受かると強く思えるようになったので、今年こそは頑張りたいです」
修士課程まではすべてストレートで来た彼女が、40代を迎えて初めて経験した浪人の挫折を、精力的に活動を続ける彼女なら間違いなく、乗り越えていけるのだろうと思いました。

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