就職氷河期真っ只中に万全の対策で大手企業内定→いろいろあって40歳で一橋大学院に進学した野心的な彼女が次に見据える目標

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「経済・商学系」の学部を目指した理由は、高校の勉強が苦痛だったなか、現代社会の模試が常に偏差値60を超えていたこと、ニュースを見ても新聞を読んでも知識が入ってくる感覚が強く、事実から背景(地理、歴史、関係性)を同時に考えてどう物事が動いていくのかを考える、公式や定理、単語の暗記の受験勉強にはない魅力を感じたためでした。

迎えたセンター試験では国語・英語で7割未満、数学は5割程度でしたが、生物、現社は9割以上と劣等生と思えない底力を発揮した田中さん。

この結果を受けて彼女は、前期で神戸大学の夜間主コース、中期で高崎経済大学、後期で和歌山大学の夜間主コース、私立大学は明治大学、京都産業大学、名城大学などを受験。私大で唯一合格した名城大学に入学金を納め、一度は進学先での仮面浪人を覚悟していた3月28日に、後期日程合格の速達が自宅に届き、和歌山大学経済学部夜間主コースに進学することが決まりました。

就職氷河期で昼間主の大学に編入を決意

和歌山大学に入学後の田中さんは、一人暮らしと硬式野球部のマネージャーになるという目標を実現させました。「毎日がとても楽しかったです」と語る田中さんでしたが、当時は就職氷河期。硬式野球部の先輩の就職活動戦線を見聞きすると、経済昼間主でも苦戦しているように見えたため、編入学を調べて他の大学の受験を決意します。

編入先は昼間主かつ和歌山大学より偏差値ランキング表上の上位大学に狙いを定め、大学受験で挑戦した神戸大学経営学部と、大学受験のときは神戸大学の受験を決めていたために挑戦できる状況になかった滋賀大学経済学部を受けることに決めました。結果として、神戸大学には再び落ちてしまったものの、滋賀大学の経済学部に合格しました。

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