「受け入れるべき。ただし、かつてのように」…五木寛之が看破した【外国人労働者問題】の本当の論点
いま、日本で議論されている外国人労働者問題は、安価で、単純作業のための労働力をいかに確保するか、ということに主眼がおかれています。
その発想は安易だし、どこかに驕(おご)りがあるんじゃないかとも思うのです。そんな考え方をしているかぎり、国は痩せ衰えていくだけです。
異文化を持ち込み、刺激を与えてくれる存在
今後、日本の人口はどんどん減少します。それに伴って、単純労働に従事する人の数はもちろん、新しいアイデアやテクノロジーで時代を切り拓く先駆的な人の数も減っていきます。
だからこそ、これからの日本に必要なのは、「かつてのように」外国人をどんどん受け入れることではないでしょうか。
国際結婚ももっと広まっていいと思います。
スポーツの世界を見れば、テニスの大坂なおみさんや、陸上のケンブリッジ飛鳥さん、野球のダルビッシュ有さんなど、ハーフやクォーターの選手の活躍が目立ちます。
外国人を、安価な労働力として見るのではなく、異文化を持ち込み、日本という国に刺激を与えてくれる存在として考える。
国も企業も、そんな視点を持って、外国人労働者問題を考えなければならないのではないか。私はそう思うのです。
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