ポーランドの著名SF作家S・レムの長編小説の映画化。人間の潜在意識のイメージを実体化する不思議な有機体の“海”が存在する惑星ソラリス。
調査にやって来た心理学者ケルビンの前に現れたのは、10年前に自殺したはずの妻ハリーだった……。
極限状態に置かれた人間の姿を、2時間と46分淡々と描いた哲学的SF映画の傑作。30分過ぎに登場する未来都市は、なんと首都高を走る車から撮った赤坂見附のビル群だ!
映像詩人とも称される、タルコフスキー監督の自伝的作品。40年前に父がいなくなり、深い悲しみにくれる母の手ひとつで育てられた少年時代。降りつづく雨の日に髪を洗いつづける母の思い出。
その母に似た妻への愛、そして別離。息子をあずかることになった今の自分……。さまざまな記憶の断片、そして心象風景を自らの心の鏡に映し出していく主人公。ストーリーのない美しき叙事詩は、観る者すべてを魅了する。
今回の5本の中では、(同じSFの「惑星ソラリス」に隠れてか?)語られる機会の少ない作品だが、個人的には最高評価の作品。原作はストルガツキー兄弟。
隕石の落下なのか? 地上に忽然と出現した謎の空間「ゾーン」。その奥には人間の望みをかなえる“部屋”があると噂され、そこへ危険を顧みず希望者を案内する「ストーカー」と呼ばれる人々が存在した……。同監督お得意の光と水のイマジネーションが圧巻。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら