"夜食テロ"を生む「孤独のグルメ」のこだわり じわじわ人気化し、シーズン5に突入

10年間「ドラマ化したい」と訴え続ける
吉見さんは、出版社勤務からTV局の広報に転じ、その後プロデューサーになったという異色の経歴の持ち主。しかも、プロデューサーとしての専門分野はバラエティー。ドラマを手掛けたのは、この『孤独のグルメ』が初めてだった。
「原作者の久住昌之さんの大ファンで、もちろん『孤独のグルメ』も大好き。五郎さんが知らない街で、その時の気分に合った飲食店を自分の勘を頼りに探し出して、門構えに少し躊躇しつつも飛び込んでみる。そして迷いに迷って注文し、もくもくと、しかしおいしそうに食べる……。言ってみれば“ただ食べるだけ”の漫画なのですが、この世界観がたまらない。この世界を映像作品にしたいと、10年ほど前から言い続けてきたんです」