映画でしか表現できない、迫力の大作!
今回はオーソドックスに話題作から4本選んだ(特選はやはりたかみの好きなSFとなってしまった!)。アクション、パニック、ホラー、SFと、4本共に非常に個性的な映画ばかりで、仮にすべてを続けて鑑賞しようとも飽きることはないだろう。いずれも映画でしか表現できないような迫力&臨場感に富んだ大作ばかりだ。中でも『イントゥ・ザ・ストーム』と『キョンシー』は、映像効果の勝利ともいえるぜひともブルーレイで所有しておきたい作品だ(もっとも繰り返し観るかどうかは個人差があろうが……)。
『イコライザー』は、『トレーニング デイ』のアントワーン・フークア監督と主演のデンゼル・ワシントンとが再びタッグを組み、'80年代後半のカルトTVシリーズ「ザ・シークレット・ハンター」を映画化したクライム・アクション。昼はホームセンターの平凡な従業員である元CIA工作員が、夜は警察が介入できない事件の悪を始末する“仕事人”に変身活躍。日本でも同タイプのTVドラマ(例の時代劇シリーズほか)は数多くあった。
『イントゥ・ザ・ストーム』は、なんといっても地球史上最大の“怪物”。直径3200m、320km/h。自然が解き放つ、前代未聞の巨大竜巻だけを徹底的に体感できる映画だ。こんなわかりやすいパニック・ムービーもほかにない。できるだけ大型のTVで鑑賞しないと、迫力不足に陥る可能性がある。スマホで映画鑑賞なんていうのには、本作はもっとも向かない映画だ(苦笑)。
『キョンシー』は、1980年代に一世を風靡したキョンシー映画を、清水崇プロデュースの下、ジュノ・マック監督がリブートした怪作。死に場所を求め、幽霊が出ると噂の団地に足を踏み入れた男が壮絶な闘いに巻き込まれていくというストーリー。主演が『霊幻道士』シリーズのチン・シュウホウというのは、ファンサービスなのだろうか?
今回文句なしにマンスリー・アワーズに選んだのは、注目SF大作。『ダークナイト』『インセプション』と、新作発表ごとに画期的な映像体験を提供し続けてくれている現代映画界の鬼才クリストファー・ノーラン監督が、理論物理学者でブラックホールやワームホール研究の第一人者、キップ・ソーン博士を製作総指揮者のひとりとして迎え、壮大なスペース・トラベルを169分にわたって描いたハードSF超大作『インターステラー』だ。あまりに長大な旅ゆえ、鑑賞者も相当疲れがたまる映画ではある。
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