「アニメのコラボカフェは、高いのにまずい」と投稿したら大炎上…。それでも私が「まずくても受け入れろ」に異を唱えるワケ
注文したのは、米とマッシュポテトの周りにビーフシチューをかけ、はんぺんを丸々1枚載せたプレート料理だ。

これがいくらかと言うと……ずばり、1880円(税込み)である。
調べてみたところ、2025年8月時点でコーヒーチェーンであるコメダ珈琲店のビーフシチューは1200〜1300円だった。こうして一般的なチェーン店のメニューと価格を比較すると、500円ほど高額だとわかる。
加えて、F‘sキッチンのビーフシチュープレートの場合、体積のほとんどをはんぺんが占めているので、原価はもっと下がるだろう。
それでも1880円と高額なのは、渋谷という立地や人気タイトルの版権使用料、テナント内の装飾などが深く関わっているのだ。
コラボカフェは変われるか?炎上を経た筆者なりの提案
筆者は、これからのコラボカフェには「値段に見合う味のクオリティ」が必要だと思う。開催期間が短いため、リピーターを獲得することより「稼ぎきる」ことを目的に据える運営も多いだろう。
だが、IPとそのファンを利用したビジネスなのだから、コラボカフェでの食事という体験がネガティブな気持ちで終わる事態は避ける努力をすべきではないか。残念な体験が積み重なれば、IPそのものに対するイメージが揺らぐ可能性もゼロではないだろう。
また、料理やドリンクの見た目ではなく、カトラリーや皿などを工夫することでも、作品の世界観をより楽しめるものにできるのではないだろうか。特に、フードメニューは無理をせず、焼き印や海苔、パウダーなどでキャラクターを表現するだけでも、その作品らしさを生み出せるのだ。

もちろん、作中の料理・シーンの再現や、キャラクターらしい見た目の料理を提供されたら楽しい。だからといって一般的なカフェに比べ倍程度の金額を出しているにもかかわらず、おいしくない料理を食べたいわけではないのだ。
(これはまた別の機会に書きたいことだが)実際、海外のコラボカフェに足を運ぶと、レストランが提供していたり、見た目より味重視だったりする。美味しい食事にありつくことができれば、当然ながら満足感も高まる。
もちろん、日本と海外では色々と事情が異なるだろう。実現可能なラインを探りながら、ファンと運営の両者がWin-Winになるシステムを期待したいものだ。
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら