「アニメのコラボカフェは、高いのにまずい」と投稿したら大炎上…。それでも私が「まずくても受け入れろ」に異を唱えるワケ

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コラボカフェは、アニメ・マンガ・ゲームなどの作品に登場するキャラクターをモチーフにした食事や、作中の食事を再現して提供する飲食店だ。

2次元の側面が強かったが、近年では実在するアーティストをモチーフにしたコラボカフェも増えている。店内はコラボテーマに合わせた装飾が施されており、その空間にいるだけでもテンションが上がるほど。好きなキャラクター・アーティストと同じ色のドリンクを飲むだけでも喜びを感じる。オタクにとって、とても楽しい体験を味わえるのだ。

オリジナルIP大国である日本において、コラボカフェの市場規模は拡大し続けている。「日本動画協会 アニメ産業レポート2024」によると、2023年度のアニメカフェ市場規模は74億7200万円。前年比113.7%を記録している。

「キャラクターに関する定量調査2020」(株式会社ジャストシステム)によると、「キャラクターとコラボしたカフェ・飲食店」の訪問経験者は、3〜74歳の男女2000人中の14.6%に及んでいる。年代別に見てみると、20〜34歳の女性・男性が最も多いという結果となった。

加えて、コラボカフェは一般的なカフェと比較すると圧倒的に顧客単価が高い。2024年度の喫茶店の客単価が約1543円である一方、コラボカフェなら客単価3000円は手堅い。フードメニューだけでなく、デザート・ドリンクまで含めると会計が4000円を超えることも少なくないのだ。

料金比較
一般的なカフェの倍以上の価格設定ながらも、味は到底及ばないことも多いのがコラボカフェの実情だ(筆者作成。リサーチも筆者による)

混雑の有無にかかわらず、コラボカフェには時間制限があり、70〜90分ごとに客の入れ替えがおこなわれる。これだけの客単価で強制的に回転率を上げられるのだから、市場規模が拡大しているのもうなずける話だ。

楽しかったボーボボカフェの思い出

ひとつ思い出話をしよう。筆者は、2018年に『ボボボーボ・ボーボボ』完全奥義BD-BOXの発売を記念したコラボカフェを訪れた。推しはメインキャラクターの「首領パッチ」。オレンジ色のツヤツヤボディとトゲが魅力のハジケリストだ。

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