「アニメのコラボカフェは、高いのにまずい」と投稿したら大炎上…。それでも私が「まずくても受け入れろ」に異を唱えるワケ
言うまでもないことかもしれないが、私はなにも冷凍食品・レトルトがまずいと言いたいわけではない。だが、決して安くはない金額を支払ったうえで、喜んで食べられる人は少ないのではないだろうか。

なぜ値段が高くなってしまうのか?──2つの構造的課題
では、レトルト・冷凍食品を使っているにもかかわらず、コラボカフェのメニューが高いのはなぜなのか。以下、必定に詳しい人の話によると、
テナント料
内装費
原価高
廃棄の発生
と、複数の要因が絡み合っているようだ。
中には、運営が「どんなメニューを提供しても文句を言わないオタクを舐めているから」というネガティブな印象を抱く人も少なくない。しかし、実際にオタクの足元を見て商売をしている企業はごく一部にすぎないのだ(と筆者は考えているし、そうだと信じたい)。
一般的なグッズであれば、版権使用料は価格の5〜10%程度だが、コラボカフェの場合はもう少し多めに設定されることも多い。さらに、飲食店では避けられない「廃棄」の問題もあるため、ビジネスとして成立するように利益率を設定するとどうしても高めの価格になってしまう。
「星のカービィ」や「ポケットモンスター」のような人気タイトルは常設店を設置しているが、一般的なコラボカフェは2カ月程度の期間限定で開催される。運営会社によっては、毎回違うテナントを借りることになり、テナントごとにファンが喜ぶような装飾が施される。壁紙やテーブルデザイン、店内の小物など、ゼロから用意が必要なため、その分コストは跳ね上がる。
こうしたランニングコストが高いため、コラボカフェのメニューは高額になっているのだ。だからといって、味のクオリティが低すぎるのは大変遺憾であるのだが──。
ここで、筆者がとんでもない炎上を引き起こしたきっかけである「ドラえもん F'sキッチン」を例に、コラボカフェの具体的な金額を見てみよう。