「休んでるのに疲れてる」日本人は実はそんなに働いていなかった? 疲労困憊の理由を休養学博士が解説

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では、ここに勤務間インターバルを適用するとどうなるでしょうか。

つぎの勤務につくまでに少なくとも11時間の休養時間をとらなければいけないわけですから、翌日の仕事をスタートするのは早くても午前11時以降になります。

疲労学
(出所)『疲労学』

逆に、翌日も朝9時から始業したいということなら、遅くとも夜10時には退社する必要があります。

どちらの場合も、往復の通勤と身支度などの3時間を引いても、8時間は睡眠できるわけです。

総務省の調査では意外な結果が

では、日本の皆さんは実際にどれぐらいの勤務間インターバルをとっているのでしょうか。

2016年に総務省がホワイトカラーを対象に調査したデータがあります。それによると、89.6%と実に9割近い人が11時間以上のインターバルをとっているという結果が出ました。

疲労学
(出所)『疲労学』

おそらく多くの人がかなり意外だと思われるに違いありません。

さらに言うと、このうち約22%の人たちは14〜15時間もインターバルがあり、これが最も多くなっているのです。ついで多かったのが13〜14時間の人たちで、全体の約18%を占めました。

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