
2015年、大阪の演劇ユニットが店内で舞台公演を行った。
店は普段通り営業していて、観客は食事をしながら観劇できる。役者と一般客が交じっているため、誰が出演者なのか見分けがつかない。久米さんも出演者の一人となり、普段通り料理を提供しながら、要所だけ決められたセリフを言う仕掛けだった。
「お店を大きくはできへんから、その分内容を深めていきたい」という久米さんの言葉通り、この店は常に進化し、新たな文化を生み出し続けている。
人生という「舞台」を演じる店主
久米さんの人生を導いてきたのは“人との出会い”だった。
「人生の道しるべは“人”やね。たまたま師と呼べる人に出会えて、その人について行ったら、ここにたどり着いていた。これって、生まれる前から決まってたんかなぁって考えることもあるねん。今はどこまでこれをやれるんか、どうやったら続けていけるんか、よく考えてるわ。自分にしかできへんことは何か、普通の飲食店とはちょっと違うスタイルで、物語のある店にしていきたいなぁって思ってるんよ」
人との出会いが導いた久米さんの物語は、これからも続いていく。
編集部注:本記事に登場するメニューの価格はすべて取材時点のものです。昨今の原材料高騰などの影響を受けて価格が改定されている可能性があります。
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