「カウンターに立ち続けて39年」「休みは盆と正月だけ」蝶ネクタイのマスターが営む“ふつうの喫茶店”が、地域で愛され続ける理由

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珈琲家族 可輪亜居
“ふつうにいい喫茶店”の「珈琲家族 可輪亜居」は2025年6月に創業39年を迎える。写真は店主の河合敏男さん(筆者撮影)
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昭和の時代に数多く生まれた個人経営の喫茶店も、時代の流れとともに減りつつあります。
けれど――喫茶店に漂う独特の心地よい空気感は、そこで過ごした人々の記憶の中に今も静かに残り続けます。誰にとっても、心に残る思い出の喫茶店があるのではないでしょうか。
そんな喫茶店を愛する一人のライター・コトリスが、一杯のコーヒーをきっかけにマスターの人生や常連客の思い出など、店の背景にある物語をたどっていく本連載。街の喫茶店に息づく「人と店の物語」を記録していきます。
記念すべき第1回は、大阪・蛍池の「珈琲家族 可輪亜居(かわあい)」を訪ねました。(全5回)

2025年6月に創業39年を迎える「珈琲家族 可輪亜居」

喫茶店が好きで、全国各地の喫茶店を探訪している。訪ね歩くうちに気付いたのは、その街にあり地元の人たちの憩いの場になっている“ふつうにいい喫茶店”が特に好きだということ。

今回紹介する「珈琲家族 可輪亜居」は、まさに私の思い描く“ふつうにいい喫茶店”。2025年6月に創業39年を迎える喫茶店で、マスターとお客さんの醸す空気感にいつ行ってもほっとくつろいだ気持ちになれる。

珈琲家族 可輪亜居
阪急の蛍池(ほたるがいけ)駅西口から徒歩2分のところにある「珈琲家族 可輪亜居」。豊中市の蛍池駅は、1997(平成9)年に大阪モノレール線が延伸したことで、モノレールに乗り換え、1駅で大阪国際空港に行けるようになった(筆者撮影)
【画像を見る】「珈琲家族 可輪亜居」のサイフォンで淹れるコーヒーや30年前からあるツナゴボウサンド750円はこんな感じ
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