長く活躍する人は意外と「謙虚でナルシスト」 外資系でつぶれない人に共通する資質

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すべては定点的なものであり、与えられたチャンスにどう能力を磨いて対応していくか、

どうチームに貢献できるかを考える人材でなければ、外資系では潰れてしまいます。

もちろん不必要な長時間労働はする必要はありませんし、無茶な要求は突き返す胆力と交渉力も高めていかなければいけません。

状況を楽しみ、自分の能力にプライドを持つ、

そんなマゾヒズムとナルシズムの境界線にいるのが外資系の人材なのかもしれません。

できる人ほど「謙虚」

しかしながら、ナルシストであっても、傲慢であってはいけません。外資系で生き残る人は、とても謙虚です。

以前、外資系投資銀行で新しいアジアのCEO(最高経営責任者)に就任した方が、就任のスピーチでこう言いました。

「この新しいチャンスに対して謙虚であろうと思う」

社内のスーパーエリート軍団との競争に勝ち抜いた人がそんなことをいうのです。

おぉ!? こんな超スーパーエリートがこんなことを言うなんて!?

彼が本当にそう思って言ったのかは知りませんが、それを聞いた私は超感動しました。

偉い人のスピーチというものはつねに、このような感化されやすい下々のもののためにあるのです。

時折、不条理な方であっても上に上る方はいますが、そういう人は、寄せては返す景気の波に押し流され、消えていきます。

彼らがどこに消えたかは誰も知りません。きっと今まで稼いだお金で、軽井沢とかに住んで余生を楽しんでいるか、中国あたりに投資して資産を溶かしているのかもしれません。

傲慢さも謙虚さもつまりは、自分の意思決定のひとつです。

外資系で働き続けることができる資質とは、つまりはマゾでありナルであり、そして自分の言動に責任が取れる人なのかもしれません。

といったところで今日は失礼します☆

ずんずん キャリア・人間関係コーチ、コラムニスト

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ずんずん / zunzun

元外資系OL。大学卒業後、埼玉県にある日系事業会社に就職。激務の果てに「死ぬ前に丸の内OLになりたい」と転職活動を開始し、外資系投資銀行に採用される。さらにシンガポールの世界的IT系企業で働いたのち、帰国。著書にコミックエッセイ『外資系はつらいよ OLずんずんが見た資本主義帝国♪の全貌』『外資系OLは見た!世界一タフな職場を生き抜く人たちの仕事の習慣』(ともにKADOKAWA)『エリートに負けない仕事術』(大和書房)がある。

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