その和製英語、海外では全く通じません! 「名古屋のモーニング」も不思議な意味に…

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最後、王子がシンデレラを探していたシーン。シンデレラがガラスの靴を履いてみると、ぴったりとサイズが合うという部分。ここでもうひとつだけ和製英語が…。

The glass slipper was just fit.

 

まず、ガラスの靴ですが、英語ではglass slippersと言います。slippersは通常、室内用の履物を指しますが、舞踏用の靴などにも使うことができるようです。それでも、私たちがよく目にするシンデレラのガラスの靴はslippersという感じではなく、筆者にはパンプスにしか見えないのですが……。ちなみにバレエシューズもballet slippersと言うこともできるようですが、ballet shoesの方が一般的だと思います。

なぜシンデレラではslippersなのかはわかりませんが、とにかくガラスの靴はglass shoesではなく、glass slippersと覚えておきましょう。ハナコさんは、しっかりと映画で使われていた単語を覚えていたようですね。

では、この文のどこが問題なのかというと「ジャストフィット」です。日本語ではよく使う表現ですよね。気持ちとしては「ちょうどピッタリサイズ」という感じだと思いますが、残念ながら英語ではbe just fitとは言えません。形容詞のfitには「~に適している」という意味と、fitness clubなどのfitnessの形容詞形である「(運動をしていて)健康的な」という意味があります。

Jane is fit for the job. 「ジェーンはその仕事に適任である」
John is really fit. He regularly works out. 「ジョンはとても元気(健康)だ。定期的にトレーニングしているから」

服飾品のサイズがピッタリは、fitを使う

「適している」というときにはbe fit for ~やbe fit to ~のように後ろに説明がつきますので、ただbe fitと言われると「健康的」という意味の方のfitに聞こえます。これは通常、人が主語になりますので、ハナコさんが言ったように物が主語になっていると意味不明な文になってしまいます。

「ガラスの靴は元気なだけだ」では意味が通じませんよね(justは先ほどと同じように「ほんの」とか「~だけ」というニュアンスに聞こえます)。服飾品のサイズがピッタリというときには、fitの名詞か動詞を使うといいでしょう。

The glass slipper fit Cinderella’s foot perfectly. 「ガラスの靴はシンデレラの足にピッタリと合いました」 (他動詞)
Cinderella put on the glass slipper, and then it fit perfectly. 「シンデレラがガラスの靴を履くと、ぴったりと合いました」(自動詞)
The glass slipper was a perfect fit for Cinderella. 「ガラスの靴はシンデレラにピッタリでした」 (名詞)

試着などをして服のサイズが「ジャストフィット」と言いたいときには、

This shirt fits well! 「このシャツちょうどいい!」
These pants fit perfectly! 「このパンツピッタリ!」

 

のようにfit perfectly/wellを使って言うとよいでしょう。This is exactly my size! 「これピッタリ私のサイズ!」なんて言い方もできますね。

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