映画は、私たちがよく知っているシンデレラのストーリーに忠実な展開だった様子で、「とにかくすごくよかったので、皆に観てほしい」とハナコさんが熱烈に勧めていました。そんなに言うなら筆者も観てみようと思ったくらいの熱いプレゼンテーションでしたが、こんなオジサンが「シンデレラ」をレンタルするのもなぁ……とちょっと恥ずかしく思ったりもしました。皆さんもよくご存じの深夜12時に魔法が解けてしまうというくだり、ハナコさんは頑張って次のように英語で言ってくれました。
「魔法が12時ちょうどに解けてしまうことになっていました」と言いたかったのですね。spell「魔法」がbe broken「解ける」という表現、とてもよく英作文できていました。実際のセリフをしっかりと聴き取っていたのでしょうか。さらに、be supposed to「~することになっている」という表現も上手に使って、話の前後の流れもとてもスムーズでした。
「~時ちょうど」はexactlyかsharpを使う
唯一惜しかったのが、「12時ちょうど」という表現。日本語では「12時ジャスト」や「ジャスト12時」のように言いますが、このジャストは和製英語なんです。時間にjustを付けると、「ちょうど」という意味ではなく、「ほんの」という感じの意味になります。
たとえば、It’s just 12:00 o’clock.と言うと、「まだ(ほんの)12時だよ」という風に聞こえてしまいます。ハナコさんの文で「ほんの12時に魔法が解ける」というのは変ですよね。「~時ちょうど」という表現は、
のように、exactlyかsharpを使うのが一般的です。少し口語的な感じもしますが、at 12 o’clock on the dotという表現もあります。「ちょうど~時」を例文で見てみましょう。
sharpは時間表現の後に、exactlyは時間表現の前に置くようにしましょう。
でも、今回は午前0時なので、midnightという表現がピッタリですね。at 12 o’clock sharpというよりも、at midnightの方が自然だと思います。
日本人はよくmidnightを「夜中」という意味と勘違いしていることがありますが、midnightは夜の12時(午前0時)という時計時間の表現です。noon「昼の12時(午後12時)」とセットで覚えておきましょう。ちなみに「夜中」はin the middle of the nightと言います。
ハナコさんはそのほかの部分も上手にまとめて、映画のあらすじを分かりやすく紹介してくれました。
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