これを実現させる政策パッケージは以下の4つだ。
実現のための4つの政策パッケージとは?
1 政府によるデフレ脱却宣言。
2 政府の経済政策目標は「日本社会の国富を守り、日本経済の質を高めること」と宣言する。
3 そのためには、①健全で強い通貨、②安定した金融財政構造、③柔軟な経済制度、そして④安定した社会が必要であり、この4つが政府の政策の柱であると表明。
4 それぞれに対応する手段は
① -1 日銀による短期金利の利上げ
① -2 実質的には赤字である経常収支改善のため、デジタル赤字を中心とするサービス収支赤字を減らすことを目標にする
① -2 実質的には赤字である経常収支改善のため、デジタル赤字を中心とするサービス収支赤字を減らすことを目標にする
② -1 しかし国債のリスクプレミアムとタームプレミアムを下げることにより長期金利の上昇は抑える。
②-2 財政は中立。増税はしないが、減税もしない。自然増収分は、プライマリーバランス回復後は、人的投資に充てる。防衛費増額も人的投資、ソフトへの投資を中心にする。
②-2 財政は中立。増税はしないが、減税もしない。自然増収分は、プライマリーバランス回復後は、人的投資に充てる。防衛費増額も人的投資、ソフトへの投資を中心にする。
③ 日本経済のイシュー(課題)は需要不足ではなく供給力。これは世界共通。供給力を上げるためには、人的投資、制度の再設計で21世紀の社会と経済の整合性をとるものにシステムを更新(バージョンアップ)する。今風に言えば「オペレーションシステム(OS)を21世紀型にする」ということだが、規制緩和とは違う。古い制度から新しい制度にデザインを修正する。
④ 現在の日本の最大の問題は、社会の現状・変化と経済の現状・変化が整合していないことにある。さらに制度がどちらとも不整合で、なおかつ政策変更の方向性も有識者・メディアの議論の方向性が社会の現実と持続可能性と不整合であること。社会政策を基本に忠実に、原点回帰を目指す方向性に変える。
これらの議論の背景にある経済構造は「21世紀型成熟経済。需要不足の世紀は終わり、供給力の時代に。それも、目新しい面白い刺激的な娯楽品ではなく、質の高い必需品を効率よく生産できる経済が生き残る」。
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