ネットに溢れる情報には"意外な落とし穴"も…医師が解説「こむら返り」を防ぐ栄養素の《黄金比率》

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何度でもお伝えしたいのは、やっぱり大切なのはバランスだということです。毎日の食事や献立のなかで、 「ひとつの栄養素に偏らない」 ことこそが、こむら返りを防ぎ、健康な体を保つための基本です。

そこで、ミネラルバランスを意識するために目安として覚えておいてほしいのが、「マグネシウム:カルシウム=1:2~3」の理想的な比率です。

マグネシウムが多い食品としては、ひじき・海苔・切り干し大根・納豆・ナッツ類などが身近なところでしょう。とくにおすすめなのが「ナッツ類」で、無塩のものが理想的です。おやつやおつまみとしてそのまま食べたり、砕いてサラダにトッピングしたり、毎日の食事に取り入れやすいのもポイント。

カルシウムは、牛乳・チーズ・ヨーグルトなどの乳製品、小魚、そしてわかめや海苔などの海藻類に豊富です。

そして、カルシウムとマグネシウムの両方を豊富に含んでいるのが「緑黄色野菜」です。カルシウムが豊富な緑黄色野菜の代表例が小松菜で、マグネシウムを多く含む代表例はほうれん草。緑黄色野菜の「緑」の部分に含まれるクロロフィル(葉緑素)が、マグネシウムを多く含んでいます。

(出所:『足の名医がついにたどりついた こむら返りと手足のつりリセット法』より)

※外部配信先ではイラストを全部閲覧できない場合があります。その際は東洋経済オンライン内でお読みください

もちろん、マグネシウムとカリウムの両方を豊富に含むバナナも、こむら返りの予防を力強くアシストしてくれる優良食材です。とくに調理などが必要なく、すぐに食べられるという点も、何かと忙しい現代人には打ってつけ。「牛乳+バナナのセット」の存在感が、ここでも際立ちます。

反対に、避けたいのは魚介類の干物や塩蔵品。こむら返り対策に有効な食べ物としてスルメが推奨されることがありますが、実際には塩分の多さがマイナス要素となり、健康面でのメリットを帳消しにしてしまうこともあって、私はおすすめしていません。

「朝しっかり」が「夜の安心」につながる!

ここまで、電解質(ミネラル)についてお伝えしてきましたが、次に気になるのは 「実際にどんな食事をすればいいの?」という点ですよね。

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